鳥越二丁目ビル内外国人男性殺人・放火事件|男性殺害・約1200万円引き出し後に国外逃亡

公開日 2026年6月25日
最終更新 2026年8月28日

事件ステータス

発生年月日
1999年
都道府県
東京都
事件分類
強盗・監禁・暴行事件 / 放火事件 / 未解決事件 / 殺人事件
事件状況
未解決

1999年11月29日ごろ、東京都台東区鳥越二丁目のビル内で、宝石商に勤務するインド人男性(当時42歳)が殺害され、建物に火を放たれた。警視庁は、男性と同じ宝石関連会社で働いていたディワカール・セティアを事件の被疑者として現在も指名手配している。

警視庁によると、セティアは男性を刃物で何度も突き刺すなどして殺害した後、建物を焼損させ、被害者のキャッシュカードを使うなどして現金約1200万円を引き出した。その後、日本を出国してインドへ帰国したとされる。事件から26年以上が過ぎた2026年現在も、警視庁の「国外逃亡被疑者」「殺人」「放火」の公開捜査一覧に掲載されている。

発生1999年11月29日ごろ
場所東京都台東区鳥越二丁目のビル
被害者宝石商に勤務するインド人男性(当時42歳)
被害刺殺、建物への放火
金銭被害キャッシュカード使用などで約1200万円
指名手配ディワカール・セティア
犯行当時年齢22歳
国籍インド
犯行当時の職業宝石卸・貴金属加工会社の責任者
事件後日本を出国しインドへ帰国したと警視庁が公表
現在公開手配継続中

被害者は宝石商に勤務する42歳のインド人男性

警視庁が現在公表している被害者情報は、宝石商に勤務していたインド人男性で、事件当時42歳だったという内容だ。現場は台東区鳥越二丁目のビル内。

事件は殺害だけでは終わらなかった。刃物で何度も刺すなどした後、建物へ火を放ち、さらに被害者のキャッシュカードを使って多額の現金を引き出したと警視庁はみている。

殺害後に建物へ放火――現場を焼損させた

警視庁の公開ページでは、男性を殺害した後に建物へ放火し、焼損させたとされている。殺人と放火が同じ事件として捜査されているため、現在の公開捜査一覧でも本件は「殺人」と「放火」の双方に掲載される。

火災がどの範囲まで広がったのか、どのような方法で火を付けたのかという詳細は、警視庁の現行ページでは示されていない。公開捜査で前面に出されているのは、殺害・放火・現金引き出し・国外逃亡という一連の行動だ。

被害者のキャッシュカードなどで約1200万円を引き出した

警視庁は、セティアが被害者のキャッシュカードを使用するなどして現金約1200万円を引き出したと公表している。

この金銭の動きは、殺害後の行動として捜査上重要な位置を占める。被害者のカードを使って現金を得た後、セティアは日本国内にとどまらず、事件直後に出国した。

指名手配されたディワカール・セティアは、当時22歳

セティアは1976年11月30日生まれで、犯行当時22歳。警視庁は1997年ごろに撮影された21歳当時の写真と、40歳ほどになった姿を想定したイメージ画像を公開している。

身体特徴は身長約182センチ、体重100キロ以上、がっちりした体格。国籍はインド、出生地はコルカタ。1997年当時はムンバイ市マタンガに居住歴があったとされる。

同じ宝石関連会社の責任者として日本で勤務していた

犯行当時、セティアはスアシシュ・ダイヤモンド・ジャパン有限会社の責任者として勤務していた。同社について警視庁は、宝石卸業・貴金属加工業の会社と説明している。

被害男性も宝石商に勤務していた。公開捜査ページでは両者の具体的な職務関係や、事件直前の金銭・取引上の経緯までは公表されていないが、少なくとも同じ宝石業界の日本国内拠点に関係していた人物が手配されている。

事件直後に日本を出国し、インドへ帰国

警視庁は、セティアが事件直後に日本を出国し、インドへ帰国したと明記している。国内での逮捕に至る前に国外へ移動したため、本件は現在も「国外逃亡被疑者」の一覧に掲載されている。

1999年当時にどの空港・便から出国したのかといった詳細は現行公開ページにない。ただ、国外へ出たという事実は、警視庁が現在も手配ページの中心情報として掲げている。

警視庁は「すでに再入国し国内潜伏の可能性もある」と呼びかけ

公開手配では、インドへ帰国したままと決めつけていない。警視庁は、すでに日本へ再入国し、国内に潜伏している可能性も十分考えられるとして、全国から情報を求めている。

呼びかけの内容は、似た男を見た、似た男を知っている、現在の居場所を知っている、噂を聞いたことがあるといった幅広いものだ。26年以上が経過して外見が変化することを前提に、年齢を重ねたイメージ画像も併せて公開している。

2026年現在も、警視庁の公開捜査一覧に名前が残る

警視庁の公開捜査一覧では、2026年8月26日現在も本件が「国外逃亡被疑者」の項目に掲載されている。同時に「殺人」「放火」の事件一覧にも残る。

英語版のWANTEDページにも本件への導線が設けられており、外国人を含む幅広い層へ情報提供を求める形が続いている。担当は蔵前警察署と警視庁捜査第一課で、専用の情報提供フォームも設置されている。

1999年の殺人事件だが、公訴時効で捜査が終わる事件ではない

事件発生当時、殺人罪には公訴時効が存在した。その後、2010年の刑事訴訟法改正で、殺人など法定刑の上限が死刑となる「人を死亡させた罪」の公訴時効が廃止された。

改正は、施行時点でまだ時効が完成していなかった過去の事件にも適用された。1999年発生の本件は現在も警視庁が殺人事件として公開捜査を継続しており、時間の経過だけで手配が終了する状態にはない。

事件の中心は、殺害から出国まで数日の行動を追うことにある

現行記事で重要なのは、未公表事項を並べることではない。1999年11月29日ごろにビル内で男性が殺害され、放火され、キャッシュカードから約1200万円が引き出され、その直後に手配対象となる人物が国外へ出たという、警視庁が公表する連続した行動だ。

現在も手配写真、年齢を重ねたイメージ、身体特徴、出身地、旧居住地まで公開されている。鳥越二丁目事件は、発生から四半世紀以上が過ぎても、容疑者の所在を探す捜査が続いている。

21歳当時の写真と「40歳位」のイメージを並べて公開

警視庁は、1997年ごろに撮影されたセティアの21歳頃の写真だけでなく、年齢を重ねた「40歳位のイメージ」も公開している。事件発生時の顔写真だけでは、長期逃亡後の現在の外見と結び付きにくいためだ。

身長約182センチ、体重100キロ以上という身体特徴も併記されている。事件から年月が経過し、髪型や顔つきが変わっていても、体格や過去の居住地、出身地など複数の情報を組み合わせて手掛かりを得ることを狙った公開手配になっている。

警視庁が求めるのは「見た」情報だけではない

情報提供の呼びかけでは、「似た男を見た」だけでなく、「似た男を知っている」「現在の居場所を知っている」「ウワサを聞いたことがある」といった情報まで対象にしている。

国外逃亡事件では、本人の現在地を直接目撃した情報だけで捜査を進めるのは難しい。過去の知人、職場関係者、海外で接点を持った人物などから断片的な情報を集め、現在の所在へつなげる必要があるため、警視庁は専用フォームと蔵前警察署で情報を受け付け続けている。

参考資料・出典

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