東上野二丁目マンション内殺人事件は、2009年2月24日、東京都台東区東上野2丁目のマンション内で男性が殺害され、財布などを奪われた事件である。事件から17年以上が経過した現在でも2人は逮捕されておらず、事件は未解決である。警視庁は現在も2人の写真や身体的特徴、年齢を重ねた場合のイメージ画像を公開し、所在情報を求めている。
- 2009年2月24日に東上野2丁目のマンション内で何が起きたのか 指名手配された斯日古楞容疑者と黄帥軍容疑者の人物情報 事件直後に中国・内モンゴル自治区へ逃亡したとされる経緯
- 現在も警視庁が2人の所在情報を求めている理由
- 東上野二丁目マンション内殺人事件が発生してから事件が発覚するまでの経緯
東上野二丁目マンション内殺人事件の概要
| 事件名 | 東上野二丁目マンション内殺人事件 |
|---|---|
| 発生日・期間 | 2009年2月24日 |
| 発生場所 | 東京都台東区東上野2丁目のマンション内 |
| 被害 | 男性1人。報道では田口稔さん(当時68歳) |
| 現在の状況 | 東上野二丁目マンション内殺人事件は、2009年2月24日、東京都台東区東上野2丁目のマンション内で男性が殺害され、財布などを奪われた事件である。事件から17年以上が経過した現在でも2人は逮捕されておらず、事件は未解決である。警視庁は現在も2人の写真や身体的特徴、年齢を重ねた場合のイメージ画像を公開し、所在情報を求めている。 |
2009年2月24日に東上野2丁目のマンション内で何が起きたのか 指名手配された斯日古楞容疑者と黄帥軍容疑者の人物情報 事件直後に中国・内モンゴル自治区へ逃亡したとされる経緯
警視庁が現在も公開している事件情報によると、被疑者とされる男女2人は、マンション内で被害男性に暴行を加えた。具体的には、被害者の頸部、または鼻や口を圧迫するなどして死亡させた疑いが持たれている。その後、財布などを奪ったとされている。警視庁の公式ページは被害者の氏名を明記していない。一方、当時の報道では、被害者は化粧品輸入販売会社を経営する田口稔さん、当時68歳と伝えられた。
報道では翌2月25日午後、マンション室内で田口さんが死亡しているのが発見されたとされている。事件発生日として警視庁が示しているのは2月24日であり、「遺体が発見された日」と区別する必要がある。
首や鼻・口を圧迫して死亡させた疑い
本件では、刃物や銃器を使った殺害ではなく、被害者の呼吸や頸部を圧迫した疑いが示されている。警視庁の表現は「頸部又は鼻口を圧迫するなどの暴行を加えて死亡させ」となっている。首を圧迫した可能性だけでなく、鼻や口を塞ぐような行為も捜査上問題となっていることが分かる。
ただし、斯日古楞容疑者と黄帥軍容疑者は逮捕されておらず、日本の刑事裁判も開かれていない。したがって、2人がどのように役割を分担したのか、どちらが直接暴行を加えたのかについて、確定判決による認定はない。事件の法的整理でも、指名手配されている被疑者であり、有罪が確定した人物ではないという区別が必要である。
財布などが奪われたことから浮かぶ金品目的
警視庁は、被害者が死亡した後に財布などが奪われたと公表している。このため本件には、生命を奪う行為と財物の奪取が結びついた側面がある。当時の報道では、警視庁が中国籍男女について強盗致死容疑で逮捕状を取得したと伝えられた。一方、現在の警視庁公開ページの事件名は「東上野二丁目マンション内殺人事件」である。
財布などを奪った事実関係から金品目的が疑われますが、犯行の詳しい動機は公的に解明されていない。最初から金品を奪うために被害者へ接近したのか、別の事情で接触した後に財布を持ち去ったのかも、公開情報だけでは確定できない。また、被害者と2人がどの程度の面識を持っていたのかについても、警視庁の現在の公開ページでは詳しい説明はない。ネット上の推測を事実として扱うべきではない部分である。
指名手配された女・斯日古楞容疑者とは
警視庁が「指名手配被疑者(甲)」として公開しているのが、斯日古楞容疑者である。
- 氏名:斯日古楞
- 読み:スリグレン、シニチ コリョウ
- 異名:SIRIGULENG
- 性別:女性
- 生年月日:1983年8月22日
- 事件当時の年齢:25歳
- 身長:約160センチ
- 体格:中肉
- 国籍:中華人民共和国
- 出生地:中国・内モンゴル自治区
2009年当時の居住歴として、警視庁は中国・内モンゴル自治区呼和浩特市(フフホト市)を掲載している。警視庁は事件当時25歳の写真だけでなく、年齢を重ねた場合を想定したイメージ画像も公開している。長期逃亡事件では顔つきや髪形、体格が変化する可能性があるためである。
斯日古楞という氏名については、複数の読み方やアルファベット表記が存在する。警視庁は「スリグレン」「シニチ コリョウ」および「SIRIGULENG」を公開しており、情報照合では表記揺れにも注意が必要である。
指名手配された男・黄帥軍容疑者とは
もう一人、警視庁が「指名手配被疑者(乙)」として公開しているのが、黄帥軍容疑者である。
- 氏名:黄 帥軍
- 読み:ホワン シュアイ ジュン、コウ スイグン
- 異名:HUANG SHUAIJUN
- 性別:男性
- 生年月日:1982年6月6日
- 事件当時の年齢:26歳
- 身長:約183センチ
- 体格:やせ型
- 国籍:中華人民共和国
- 出生地:中国・内モンゴル自治区
警視庁によると、2009年当時の居住歴は内モンゴル自治区錫林浩特市(シリンホト市)である。事件当時の身体情報では身長約183センチとされ、斯日古楞容疑者との身長差がある。こちらも警視庁は2009年撮影の写真と、年齢を重ねた場合のイメージ画像を公開している。
2人は事件直後に日本を出国、中国・内モンゴル自治区へ
この事件の捜査を難しくした最大の要因が、被疑者とされる2人の国外逃亡である。警視庁は、2人が事件直後に日本を出国し、中国・内モンゴル自治区へ帰国したと公表している。当時の報道では、事件から数日後に成田空港から中国へ出国したことが確認されたと伝えられた。
日本国内で被疑者を特定できても、相手が国外にいる場合、身柄確保は国内事件とは異なる困難を伴う。他国の領域内で日本の警察が独自に逮捕することはできない。その後、2人の身柄が日本側へ引き渡され、逮捕されたことを示す公的情報はない。現在も警視庁の公開情報上、2人は手配対象である。
なぜ国外逃亡事件は長期未解決になりやすいのか
東上野二丁目マンション内殺人事件は、被疑者の氏名、顔写真、生年月日、国籍、出生地、身体的特徴まで公表されているにもかかわらず、長期間未解決となっている。被疑者が日本国内に潜伏している事件なら、防犯カメラ、職務質問、住民情報、交通履歴など国内の捜査網が身柄確保につながる可能性がある。
一方、国外へ移動した場合には、現地当局との連携や国際的な手続が必要になる。国ごとの法制度、身柄引き渡しの仕組み、国籍、所在確認など多くの問題が絡む。さらに、本件の2人はいずれも内モンゴル自治区出身である。広大な地域で生活基盤や人間関係を持っていた可能性があり、日本国内だけの捜査では限界がある。
ただし、「中国にいるから逮捕できない」と単純に断定するのも正確ではない。警視庁は国外にいる可能性を前提に情報発信を続けており、外国語による周知も行っていた。
警視庁は中国語など多言語でも情報発信
本件では、被疑者2人が中国へ戻ったとされる事情から、警視庁の情報発信にも特徴がある。警視庁は日本語版だけでなく、英語や中国語などによる事件情報を公開している。中国・内モンゴル自治区との関係を踏まえ、国外にいる人物からの情報も想定した捜査である。2024年にも警視庁捜査第一課は、2人が内モンゴル自治区へ帰国したとの情報を踏まえ、外国語による情報発信を行っていることを改めて周知した。
また、現在でも警視庁による事件情報は公開され、2人の所在を知る人物からの連絡が求められている。事件が過去の資料として閉じられたわけではない。
「中国へ逃げたまま」と断定できない理由
警視庁は、2人が事件直後に中国・内モンゴル自治区へ帰国したとしている。しかし現在も必ず中国国内にいるとは限らない。公式ページでは、すでに再入国し、日本国内に潜伏している可能性も十分考えられるとして注意を呼びかけている。事件から長期間が経過しているため、第三国へ移動した可能性、名前の表記を変えて生活している可能性、外見が大きく変化した可能性も考えられる。ただし、これらは一般的な可能性であり、具体的な現在地を示す確定情報ではない。
だからこそ警視庁は、「中国にいるはず」と捜査対象を限定せず、日本国内で似た人物を見たという情報も求めている。
ネット上の目撃説や現在地情報は確定事実ではない
長期未解決事件では、SNS、匿名掲示板、動画サイトなどで「すでに死亡している」「中国で普通に暮らしている」「別名で日本に戻った」といった説が広がることがある。しかし、現在も斯日古楞容疑者と黄帥軍容疑者の現在地は公的に確認されていない。死亡したとの公式発表も、逮捕されたとの発表もない。
また、同姓同名や似た氏名の人物を発見しただけで、指名手配被疑者と同一人物と判断することはできない。特に中国語圏の氏名は日本語表記、ローマ字表記、現地表記で揺れが生じることがある。確定情報として扱えるのは、警視庁が2人を被疑者として手配し、現在も情報提供を求めているという事実である。
現在も2人は逮捕されず、事件は未解決
現在も、東上野二丁目マンション内殺人事件は未解決である。斯日古楞容疑者と黄帥軍容疑者が逮捕されたことを示す警視庁の発表はなく、2人に対する刑事裁判も開かれていない。そのため判決や確定刑も存在しない。警視庁の公開情報では、2人は現在も事件の被疑者として掲載されている。2009年当時の写真だけでなく、年齢を重ねた場合を想定したイメージ画像も示されている。
斯日古楞容疑者は1983年生まれ、黄帥軍容疑者は1982年生まれである。事件当時は20代半ばでしたが、現在はともに40代となっている。17年以上という時間の経過により、髪形、体重、顔つきなどが変わっている可能性がある。事件当時の写真と現在の外見が一致しないことも想定しなければならない。
警視庁が現在も求めている情報
警視庁は現在も公式に情報提供を求めている。特に呼びかけているのは、手配中の男女に関する次のような情報である。
- 斯日古楞容疑者や黄帥軍容疑者に似た人物を見た
- 2人に似た男女を知っている
- 2人の現在の居場所を知っている
- 2人に関する噂や話を聞いたことがある
- 事件後の生活や移動先について心当たりがある
現在の警視庁公式ページで案内されている情報提供先は、上野警察署「03-3847-0110」である。警視庁は、似た人物を発見した場合には110番通報するよう呼びかけている。また、警視庁公式サイトには事件情報の提供フォームも設けられている。国外逃亡が疑われる事件であっても、日本国内での目撃情報が捜査につながる可能性がある。
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