巣鴨三丁目占い師殺人事件は、1998年3月5日午後、東京都豊島区巣鴨3丁目のアパート内で、68歳の男性易者が首を切られて殺害された未解決事件である。現在でも事件は未解決である。警視庁の公開捜査一覧と巣鴨警察署の公式ページには現在も本件が掲載され、争う声、不審人物、不審車両、事件について異常な関心を示した人物などの情報が求められている。
- 1998年3月5日に巣鴨3丁目のアパートで何が起きたのか とげぬき地蔵に隣接する人通りのある場所で発生した異例性
- 浴室での遺体発見や金品状況をめぐる後年資料と公式情報の違い
- 現在も警視庁が公開捜査を続ける未解決状況
巣鴨三丁目占い師殺人事件の概要
| 事件名 | 巣鴨三丁目占い師殺人事件 |
|---|---|
| 発生日・期間 | 1998年3月5日犯行時間帯午後3時30分から午後5時ごろまでの間 |
| 発生場所 | 東京都豊島区巣鴨3丁目のアパート内現場の特徴「とげぬき地蔵」に隣接するアパート |
| 被害 | 易者の男性(当時68歳) |
| 被告人等 | 未特定 |
| 現在の状況 | 巣鴨三丁目占い師殺人事件は、1998年3月5日午後、東京都豊島区巣鴨3丁目のアパート内で、68歳の男性易者が首を切られて殺害された未解決事件である。現在でも事件は未解決である。警視庁の公開捜査一覧と巣鴨警察署の公式ページには現在も本件が掲載され、争う声、不審人物、不審車両、事件について異常な関心を示した人物などの情報が求められている。 |
1998年3月5日に巣鴨3丁目のアパートで何が起きたのか とげぬき地蔵に隣接する人通りのある場所で発生した異例性
警視庁が公式に示している犯行時間帯は、午後3時30分から午後5時ごろまでの間である。現場は東京都豊島区巣鴨3丁目のアパート内だった。被害者は当時68歳の男性易者。何者かに首を切られ、殺害された。夜中の人通りが途絶えた時間ではない。夕方前後の比較的早い時間帯に、東京の市街地にある住宅で凶悪な殺人が起きている。
しかも現場周辺は「とげぬき地蔵」で知られる地域だった。この立地が、本件を特に不可解な未解決事件として印象づけている。
現場は「とげぬき地蔵」に隣接するアパート
警視庁は事件現場について、単に「巣鴨3丁目」とするだけでなく、「とげぬき地蔵に隣接するアパート」と明記している。とげぬき地蔵として知られる高岩寺周辺は、巣鴨地蔵通り商店街とともに多くの参拝客や買い物客が訪れる場所である。現在も東京を代表する観光・商業エリアの一つとして知られている。
事件当時も、周囲から完全に隔絶された住宅地ではなかった。犯人が現場へ来たのであれば、周辺の道路や商店街を通った可能性がある。それにもかかわらず、犯人の身元は判明していない。警視庁が現在も「付近で不審な人、車両を見た」という情報を求めているのは、犯行前後の動線が事件解明の鍵となるためである。
被害者は68歳の易者|後年資料では新藤武雄さん
警視庁の現在の公式ページは、被害者を「易者の男性(当時68歳)」と公表している。一方、後年の未解決事件資料や当時情報を基にした記事では、被害者は新藤武雄さんとされている。「占い師殺人事件」という名称が定着していますが、警視庁は職業について「易者」と表記している。易者とは、易占などを用いて運勢や吉凶を判断する人物を指する。
占いという仕事の性質上、被害者は幅広い相談者と接触していた可能性がある。恋愛、家族、金銭、仕事、人間関係など、他人には話しにくい事情を聞く立場だったことも考えられる。しかし、相談客や占い上のトラブルが犯行原因だったと公的に確定した事実はない。職業だけを根拠に、特定の顧客や相談内容を事件と結びつけることはできない。
浴室で遺体発見か|公式発表と後年資料を分けて考える
本件では、遺体発見場所をめぐってインターネット上に多くの記述がある。警視庁の現在の公式ページが明記しているのは、アパート内で男性が首を切られて殺害されたという事実である。浴室内の具体的な位置や発見姿勢までは掲載していない。一方、後年の事件資料では、男性が浴室または浴槽内で死亡しているのを発見されたとされている。2026年に警視庁捜査第一課が発信した未解決事件の案内でも、男性が浴室で死亡していたという趣旨の情報が示されている。
このため、浴室での発見自体は事件像を考えるうえで重要である。ただし、玄関から浴室までどのように移動したのか、犯人が遺体を動かしたのか、被害者自身が移動したのかについては慎重に扱う必要がある。犯人が逮捕されていない以上、室内での正確な攻撃順序や犯行後の行動について、確定判決による認定は存在しない。
首を切るという犯行態様|強い殺意は明らかでも動機は不明
警視庁は、被害男性が首を切られて殺害されたと公表している。人体の重要部位である頸部を刃物で攻撃する行為は、死亡結果を生じさせる危険性が極めて高いものだ。少なくとも、単なる軽い暴行が偶然死亡につながった事件ではない。一方、なぜ犯人がこのような攻撃に及んだのかは分かっていない。
個人的な恨み、口論、金銭トラブル、相談客との対立、偶発的な争いなど複数の可能性は考えられますが、警視庁は現在の公開情報で特定の動機を示していない。ネット上では「怨恨による犯行」と断定する記述もある。しかし、犯人の供述も刑事裁判も存在しないため、現段階で動機を確定することはできない。
金品は奪われたのか|物取り説をめぐる情報
後年の事件資料では、被害者の衣服内に財布や現金、預金通帳などが残されていたとする情報がある。具体的には、現金約5万円が入った財布が残っていたとする記述も広く流通している。これが正確であれば、目につく金品を奪う典型的な強盗事件とは異なる可能性がある。ただし、警視庁の現在の公式ページは金品の残存状況を公表していない。何も奪われていなかったのか、特定の品だけが失われていたのかを、現在の公開情報だけから断定することはできない。
また、現金が残っていたとしても、それだけで怨恨犯と決まるわけではない。犯人が現金に気づかなかった、別の目的物を探していた、犯行途中で逃げた可能性も理論上は残る。
玄関は施錠されていたのか|顔見知り説は確定していない
後年の事件紹介では、玄関が施錠されていなかったという情報もある。このため、被害者が自ら犯人を室内へ入れたのではないかとする説が語られていた。占い師であれば、仕事上の相談客を室内へ迎えることも考えられる。そのため「犯人は顧客だった」「顔見知りだった」と推測する見方がある。
しかし、警視庁は犯人が顔見知りだったと公表していない。無施錠の時間帯に侵入した人物だった可能性や、別の方法で室内へ入った可能性もある。未解決事件では、侵入経路の一部が捜査上重要な情報として非公表にされることもある。公開情報が少ないからといって、特定の犯人像を決めつけることはできない。
午後3時30分から5時という短い犯行時間帯
警視庁は犯行時間帯を午後3時30分から午後5時ごろまでと比較的明確に示している。約1時間半の範囲である。この時間に現場周辺を歩いた人物、駐車していた車両、アパートへ出入りした人、争う声を聞いた人の情報は極めて重要である。犯人が徒歩で逃走したのか、自転車や車を利用したのかも公表されていない。巣鴨は鉄道交通も発達しており、事件後に短時間で別地域へ移動した可能性も考えられる。
一方、現場周辺に土地勘を持つ人物であれば、人目を避ける経路を選んだ可能性もある。これらはいずれも可能性にすぎず、現在も逃走経路は公的に解明されていない。
なぜ人通りのある巣鴨で犯人は目撃されなかったのか
本件の大きな謎は、著名な寺院と商店街に近い市街地で発生したにもかかわらず、犯人逮捕につながる決定的な目撃情報が公表されていないことである。ただし、1998年は現在とは捜査環境が大きく異なる。街頭や店舗の防犯カメラは今ほど普及しておらず、スマートフォンの位置情報やキャッシュレス決済履歴も存在しなかった。
犯行後に着替えた、短時間で周辺を離れた、周囲から不自然に見えない人物だった場合、目撃証言だけで身元を追うことは困難である。また、人通りが多い場所だからこそ、一人の通行人が強く記憶に残らないこともある。「にぎやかな場所なら必ず目撃者がいる」とは限らない。
警視庁が「事件に異常な興味を示す人物」の情報を求める理由
警視庁の公式ページには、一般的な「不審人物を見た」という呼びかけだけでなく、特徴的な項目がある。
- 発生場所付近で争う声を聞いた
- 付近で不審な人や車両を見た
- 事件への関与を自慢げに話した人物を知っている
- 事件に異常な興味を示す人物を知っている
殺人事件の犯人が、年月を経た後に知人へ犯行をほのめかすケースはある。また、報道されていない細部を不自然に知っている人物が捜査線上に浮上することもある。ただし、事件に関心を持つだけで犯人という意味ではない。警視庁の呼びかけは、通常では考えにくいほど具体的な知識を示した、関与を自慢したなど、不自然な言動に関する情報を広く集めるものと理解する必要がある。
現在も警視庁の公開捜査一覧に掲載
現在も、巣鴨三丁目占い師殺人事件は未解決である。犯人として逮捕・起訴された人物はおらず、刑事裁判も開かれていない。そのため判決や確定刑も存在しない。警視庁の公開捜査一覧には現在も本件が掲載されている。さらに巣鴨警察署の「情報を求めます」ページでも、「公開捜査中の事件」として巣鴨三丁目占い師殺人事件が案内されている。
事件発生から28年以上が経過していますが、捜査機関が過去の資料として閉じた事件ではない。2026年には警視庁捜査第一課も未解決事件として改めて情報発信しており、現在なお事件解決に結びつく情報が求められている。
警視庁が現在も求めている情報
警視庁は現在でも、巣鴨三丁目占い師殺人事件について公式に情報提供を呼びかけている。
- 1998年3月5日午後、現場付近で争う声を聞いた
- とげぬき地蔵周辺で不審な人物を見た
- 現場付近で不審な車両を見た
- 事件について自慢げに話した人物を知っている
- 通常では考えにくいほど事件へ異常な興味を示した人物がいる
- 事件前後に不自然な言動をした人物を知っている
現在の公式な情報提供先は、警視庁巣鴨警察署「03-3910-0110」である。28年以上前の記憶であっても、すでに警察が保有する証拠や別の目撃証言と一致する可能性がある。当時は重要と思わなかった情報が、現在の捜査では意味を持つこともある。本件は、犯人像も動機も明らかにならないまま年月が経過した事件である。日中の巣鴨で、なぜ68歳の易者が首を切られ、犯人はどこへ消えたのか。その核心は現在も解明されていない。
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