事件概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事件名 | 江別大学生集団暴行死事件 |
| 発生日時 | 2024年10月 |
| 発生場所 | 北海道江別市 |
| 被害者 | 長谷知哉さん(当時20歳・大学生) |
| 犯人 | 八木原亜麻被告、川村葉音被告、川口侑斗被告、滝沢海裕被告、少年2人 |
| 犯行種別 | 強盗致死 |
| 死亡者数 | 1人 |
| 判決 | 公判中(2026年6月現在) |
| 動機 | 交際トラブルを発端とした報復・金品奪取 |
| 特徴 | 集団リンチ、強盗致死、交際トラブル、少年関与、録音データ・動画証拠 |
事件の注目ポイント
本事件は、北海道江別市で発生した大学生集団暴行死事件である。被害者の長谷知哉さんは交際相手との別れ話をきっかけに呼び出され、その後、男女6人から長時間にわたり暴行を受け死亡した。
事件が全国的な注目を集めた最大の理由は、単なる傷害致死ではなく「強盗致死罪」で起訴された点にある。検察は暴行の過程で現金やキャッシュカードを奪い、その後ATMから現金を引き出していた事実を重視し、より刑罰の重い強盗致死罪を適用した。
さらに、暴行は数分ではなく約2時間に及び、被害者が助けを求める中でも加害者らは暴行を継続したとされる。事件当時の録音データや動画が残されていたことも、社会に大きな衝撃を与えた。
裁判では川村葉音被告らが起訴内容を認めており、現在は量刑が最大の争点となっている。全員が強盗致死罪で有罪となれば、無期懲役または死刑の対象となる重大事件である。
事件の発生
2024年10月、北海道江別市で大学生の長谷知哉さんが行方不明となった。
長谷さんは当時交際していた八木原亜麻被告との間で別れ話を進めていたとされる。これをきっかけにトラブルが発生し、長谷さんは江別市内の公園へ呼び出された。
その後、長谷さんは集団で暴行を受け、死亡した状態で発見された。
犯行状況
検察によると、長谷さんは公園内で6人に囲まれた。
当初は交際トラブルを巡る話し合いだったが、川口侑斗被告による暴行をきっかけに集団リンチへ発展したとされる。
被害者は
- 顔面への殴打
- 腹部への蹴り
- 全身への暴行
を受け続けた。
さらに、
- 「全部出せ」
- 「全額出せ」
などと脅され、現金やキャッシュカードを奪われたとされる。
検察は暴行時間を約2時間と主張している。
その結果、長谷さんは腎臓損傷などの重傷を負い、全身の20~30%に相当する失血による外傷性ショックで死亡したとされる。
川村葉音被告の関与
川村葉音被告は八木原亜麻被告の友人だった。
事件当日、八木原被告から連絡を受けて現場へ向かったとされる。
捜査段階や取材に対し、
「悪いことをしてしまった」
「止めればよかった」
などと話していることが報じられている。
一方で検察は、川村被告自身も暴行に加わり、金品奪取にも関与したとして強盗致死罪を適用している。
捜査経過
遺体発見
事件後、江別市内の公園で長谷さんの遺体が発見された。
遺体には多数の打撲痕や暴行痕が残されていた。
被疑者逮捕

警察は
- 八木原亜麻被告
- 川村葉音被告
- 川口侑斗被告
- 滝沢海裕被告
- 少年2人
を逮捕した。
強盗致死へ切り替え
当初は傷害致死容疑だったが、その後
- 現金の奪取
- キャッシュカードの強奪
- ATMからの出金
が確認され、札幌地検は強盗致死罪で起訴した。
裁判
2026年5月25日、札幌地裁で川村葉音被告ら3人の裁判員裁判が始まった。
初公判で3人はいずれも
「間違いありません」
と述べ、起訴内容を認めた。
検察は
- 長時間の集団暴行
- 金品奪取
- 死亡結果の重大性
を重視し、厳罰を求めている。
2026年6月5日の論告求刑では、川村葉音被告に対して無期懲役が求刑された。
関連事件
旭川女子中学生いじめ凍死事件
若年層グループによる支配構造や暴力性が社会問題となった事件。

川崎中1男子生徒殺害事件
若者グループによる集団暴行の末に被害者が死亡した事件。

名古屋アベック殺人事件
集団による長時間暴行という点で類似性が指摘される事件。

関連事件
社会的影響
本事件は、若者同士の交際トラブルが集団リンチへ発展し、最終的に強盗致死事件へ至った事例として大きな衝撃を与えた。
また、被害者自身の録音データや暴行動画が残されていたことから、犯行の残虐性が具体的に可視化された事件でもある。
事件はSNS時代における若年層コミュニティの暴力性や集団心理の危険性を改めて浮き彫りにした。
現在の位置づけ
江別大学生集団暴行死事件は、2020年代の北海道を代表する重大強盗致死事件として扱われている。
特に、
- 集団リンチ
- 強盗致死への訴因変更
- 若年層6人による犯行
- 録音・動画証拠の存在
という特徴から、近年の刑事事件の中でも極めて悪質性が高い事案として記録される可能性が高い。
今後は川村葉音被告を含む6被告に対する判決内容が大きな注目を集めている。












