五日市スーパー強盗殺人事件|閉店後の店内で従業員が刺殺された未解決事件

公開日 2026年4月3日
最終更新 2026年7月31日

五日市スーパー強盗殺人事件は、2000年9月3日午後9時過ぎごろ、広島市佐伯区五日市中央のスーパー「マルショク五日市店」で、従業員の新谷進さん(当時36歳)が何者かに刃物で刺されて殺害され、店の手提げ金庫などが奪われた強盗殺人事件である。2025年9月に事件発生から25年を迎え、警察はJR五日市駅で改めて情報提供を呼びかけた。現在でも未解決で、広島県警察は公式ページを公開し、佐伯警察署の捜査本部で情報を受け付けている。

POINT
この記事でわかること
  • 2000年9月3日夜、マルショク五日市店で何が起きたのか 手提げ金庫や凶器が太田川放水路で発見された経緯
  • 警察が公開している犯人像、運動靴、作業ズボン、凶器の特徴 25年以上に及ぶ捜査と現在の未解決状況
  • 五日市スーパー強盗殺人事件が発生してから事件が発覚するまでの経緯

五日市スーパー強盗殺人事件警察の表記スーパー店員の概要

事件名五日市スーパー強盗殺人事件警察の表記スーパー店員
発生日・期間2000年9月3日午後9時過ぎごろ
発生場所広島県広島市佐伯区五日市中央4丁目事件現場スーパー「マルショク五日市店」
被害従業員・新谷進さん(当時36歳)、死亡者数:1人事件の概要新谷さんが刃物で刺されて殺害され、手提げ金庫などが奪われた遺留品発見場所広島市西区扇2丁目付近の太田川放水路護岸
被告人等未特定
現在の状況五日市スーパー強盗殺人事件は、2000年9月3日午後9時過ぎごろ、広島市佐伯区五日市中央のスーパー「マルショク五日市店」で、従業員の新谷進さん(当時36歳)が何者かに刃物で刺されて殺害され、店の手提げ金庫などが奪われた強盗殺人事件である。2025年9月に事件発生から25年を迎え、警察はJR五日市駅で改めて情報提供を呼びかけた。現在でも未解決で、広島県警察は公式ページを公開し、佐伯警察署の捜査本部で情報を受け付けている。

2000年9月3日夜、マルショク五日市店で何が起きたのか 手提げ金庫や凶器が太田川放水路で発見された経緯

広島県警察は、犯行時間を午後9時過ぎごろとしている。店舗は営業を終えた時間帯で、従業員の新谷進さんは店内に残って後片付けなどをしていたとみられた。当時の報道によると、午後11時45分ごろ、商品搬入口付近の通路で新谷さんが倒れているのを警備会社の警備員が発見した。新谷さんは刃物による攻撃を受けており、その後、死亡が確認された。

店内を調べると、手提げ金庫などがなくなっていたことが判明する。広島県警は、何者かが新谷さんを殺害したうえで金庫類を奪ったとみて、強盗殺人事件として捜査を開始した。日曜日の夜とはいえ、現場は人里離れた場所ではない。五日市地区の市街地にある店舗で起きた事件であり、犯人がどのように接近し、どの経路を使って逃走したのかが捜査上の大きな問題となった。

被害者の新谷進さんはなぜ狙われたのか

殺害された新谷進さんは当時36歳で、マルショク五日市店の従業員だった。警察の公式情報では、新谷さんが何者かに刃物で刺され、その後、店内から手提げ金庫などが奪われたとされている。事件の状況からは金品を狙った犯行が強くうかがわれますが、犯人の具体的な動機や、新谷さん個人を狙っていたのかどうかは公的に確定していない。

店舗の金庫事情や閉店後の動きを事前に知っていたのか、偶然その場にいた新谷さんと遭遇したのかも、事件の核心に関わる。25年以上が経過した現在も、犯人がどの程度店内事情を把握していたのかについて決定的な結論は示されていない。ネット上では「内部事情に詳しい人物ではないか」とする推測も見られますが、これは確定情報ではない。特定の元従業員や関係者を犯人とする公的発表もなく、根拠のない個人特定は避ける必要がある。

奪われた手提げ金庫と凶器が約5キロ離れた太田川放水路で見つかる

事件捜査で重要な手掛かりとなったのが、現場から離れた場所で発見された遺留品である。広島県警察によると、手提げ金庫、凶器などが、事件現場から直線距離で約5キロ離れた太田川放水路で発見された。場所は広島市西区扇2丁目、太田川マリーナ工事現場東側の護岸付近である。

犯人が事件後に現場を離れ、持ち去った物品を別の場所で処分した可能性が浮上した。店内で殺害と金庫強奪が起き、その後に複数の重要物品が河川沿いで見つかったことから、警察は現場周辺だけでなく逃走経路にも捜査を広げた。この発見は、事件が突発的な殺傷だけで終わったのではなく、犯行後の移動と証拠品の投棄を伴っていたことを示す重要な事情である。

ただし、犯人が徒歩、自転車、自動車などのどの移動手段を使ったのかは、公開情報の範囲では確定していない。遺留品発見場所が逃走経路上だったのか、証拠を捨てる目的で立ち寄ったのかも未解明である。

凶器は「がまかつ」のフィッシングナイフGM-202初回版

五日市スーパー強盗殺人事件では、警察が凶器について非常に具体的な製品情報を公開している。広島県警察によると、凶器は釣具メーカー「がまかつ」のフィッシングナイフ「GM-202」初回版である。この初回版は1990年10月から11月に出荷され、当時の販売価格は3000円から5000円程度だった。

大量に流通する一般的な包丁とは異なり、メーカーと型番、出荷時期まで絞り込まれている。警察が現在も製品情報を公開しているのは、購入者、販売店、譲渡を受けた人物などに関する記憶が事件解決につながる可能性があるためである。もっとも、ナイフを過去に所有したことだけで犯罪への関与が認められるわけではない。事件当時の所有状況や入手経路、周辺人物との関係を客観的な証拠と結びつけることである。

警察が公開する犯人像|当時30〜50歳、身長150〜160センチ

広島県警察は、目撃者などの証言をもとに作成した犯人のイメージ図を現在も公開している。

  • 年齢:事件当時30〜50歳
  • 身長:150〜160センチ
  • 体格:頬がふっくらした小太り
  • 着衣:紺色の作業ズボン
  • 靴:25〜25.5センチ

この情報は、犯人がすでに特定されているという意味ではない。あくまで目撃者等の証言をもとに警察が作成した犯人像である。事件当時30〜50歳という推定が正しければ、現在は相応に年齢を重ね、外見も大きく変化している可能性がある。そのため、現在の容姿が公開イメージ図と同じとは限らない。

運動靴「ブリヂストン195」と短く裾上げされた作業ズボン

犯人の身体的特徴と並んで重要なのが、警察が公開している靴とズボンの情報である。運動靴は、アサヒコーポレーション製の「ブリヂストン195」で、サイズは25〜25.5センチ。警察は犯人が履いていた靴として製品情報を公開している。作業ズボンについては、犯人が履いていたとみられるものと同一の製品が公開されている。広島県府中市内の被服会社製で、製品名は「ベトナムズボン」。ウエスト82センチで、股下61センチに裾上げされた仕様である。

警察は股下61センチについて「かなり短い」と説明している。既製品をそのまま着用したのではなく、特定の体格や好みに合わせて裾上げしていた可能性が考えられ、この特徴を記憶している知人や販売関係者からの情報が期待される。凶器、靴、ズボンという複数の具体的資料が公開されていることは、この事件の大きな特徴である。それでも犯人特定に至っていない点が、長期未解決事件としての難しさを物語っている。

犯人は地域の地理に詳しかったのか

事件発生後、犯人は現場から姿を消し、重要な物品は約5キロ離れた太田川放水路で発見された。このため、逃走経路や遺留品投棄場所の選択が捜査の焦点となった。当時の捜査では、犯人が周辺の地理に詳しい可能性も検討されたと報じられている。市街地のスーパーから離脱し、別地点で物品を処分した行動は、土地勘の有無を考える材料になる。

ただし、地元住民の犯行と確定したわけではない。過去に周辺を訪れた人物、仕事で地域を移動していた人物でも道路事情を知ることは可能である。ネット上では職業や居住地域を限定する説もありますが、公的な裏付けがないものは推測にとどまる。公開された犯人像から特定の個人へ直接結びつけることはできない。

25年間で延べ18万9000人余りを動員、それでも未解決

事件後、広島県警は長期間にわたり捜査を継続していた。現場周辺の聞き込み、目撃情報の精査、遺留品の捜査などが重ねられましたが、犯人逮捕には至っていない。事件発生から25年となった2025年9月時点では、延べ18万9000人余りの捜査員が動員されたと報じられている。捜査本部にはそれまでに208件の情報が寄せられていた。

一方、25年の節目を伝えた報道では、直近1年間に新たな情報提供がなかったことも明らかにされた。時間の経過とともに記憶が薄れ、関係者の生活環境も変わるなか、事件の風化が大きな課題となっている。警察は2025年9月3日、JR五日市駅でチラシを配布した。そこには犯人が着用していたとみられるズボンや運動靴などが掲載され、改めて市民に情報提供を求めている。

現在も犯人は逮捕されていない

現在も、五日市スーパー強盗殺人事件の犯人は逮捕されていない。特定人物が被疑者として起訴された事実もなく、事件は未解決のままである。広島県警察は現在も、事件概要、犯人のイメージ図、凶器、運動靴、作業ズボンなどを公式に公開している。これは形式的な過去資料ではなく、事件解決につながる情報を引き続き求めるための公開である。

25年以上前の出来事であっても、「当時似た人物を知っていた」「同型のナイフを持っていた人物がいた」「急に靴や作業着を処分した」「事件後に不自然な言動をした人物を覚えている」といった情報が、既存の捜査記録と結びつく可能性がある。この事件では遺留品や犯人像が比較的具体的に示されている。それだけに、過去には意味がないと思われた小さな記憶が、別の証拠との照合によって重要性を持つことも考えられる。

広島県警察が現在も情報提供を呼びかけている

広島県警察は現在でも、佐伯警察署の公式ページで五日市のスーパー従業員被害強盗殺人事件に関する情報を公開している。現在案内されている情報提供先は、広島県佐伯警察署・強盗殺人事件捜査本部「082-922-0110」である。公式ページには電子申請システムを利用した事件情報の送信窓口も案内されている。

犯人像と完全に一致しない情報であっても、事件当夜の不審者、不審車両、凶器と同型のナイフ、作業ズボンや運動靴に関する記憶など、心当たりがある場合は警察への情報提供が求められている。

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